大塚眼科クリニック(川崎市)
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緑内障とは
1.40歳以上の30人に1人が緑内障
緑内障にかかっている人は、40歳以上の日本人の30人に1人はいるといわれ、「目の成人病」のなかの1つです。これからますます老齢化社会は進んでいきますが、それに伴って緑内障の患者数も増えていくと考えられます。

2.視神経の異常から起きます
人が物を見ることができるのは、角膜、水晶体を通して網膜状で結んだ像の情報が、眼球から脳に向かって伸びている「視神経」に入り、脳に色の形の情報を送るからです。緑内障は、その情報の橋渡しをしている視神経に異常が起こり視野や視力に障害を起こしてしまう病気です。この緑内障の視神経の異常は、眼圧(がんあつ、目の中の圧力)が上昇したり、眼圧が正常でも視神経が圧力に耐えられなくなりつぶされてしまうときに起きます。

3.早期発見はとても重要です
緑内障の症状には、急に目が痛くなり視界がかすみ、頭痛や吐き気を起こすものと、ほとんど自覚症状のないまま病気に進行してしまうものとがあります。緑内障といえば「目が痛くなったり頭痛がする」といわれていますが、実はこの自覚症状のない緑内障の患者が大多数なのです。緑内障でいったん障害された視神経は回復されることができません。ですから、できるだけ早期に発見し、それ以上悪くしないことが大切です。今では、眼圧検査、隅角検査、視神経の検査や視野検査により、ほとんど早期に発見できるようになりました。

4.緑内障治療はタイプにより違います

緑内障と一言でいっても、実は多くの種類に分かれています。その種類によって点眼薬や内服薬といった薬物治療から始める緑内障と、レーザーや手術をまず第一に行う緑内障とがあります。ですから緑内障のタイプを区別することが大切です。
緑内障(開放型)の治療
1.緑内障で最も多いタイプ緑内障の中で最も多いのが開放型です。
緑内障は角膜と水晶体の間にある房水が、うまく排出されないと起こりますが、排出口は開いているのにその奥の排出管が目詰まりし、眼圧が上昇し、慢性的に視神経が圧迫されます。排出口が開いているので「開放型緑内障」といいます。また、眼圧が正常でも視神経の抵抗が弱い場合には同じことが起こります。これを「正常眼圧緑内障」といいます。頭が重い、肩が凝るといった症状が出ることもありますが、ほとんどは自覚症状がありません。視野の一部が欠けている、視力が下がった、などに気付いたときには、だいぶ進行しています。

2. まず眼圧を下げる薬で治療します。
緑内障治療の目的は、眼圧を下げ視神経がそれ以上つぶれないようにすることです。開放型の場合、まず眼圧を下げる点眼薬を用い、不十分なときには内服薬も併用します。それでも良くならない場合には、レーザー治療や手術をします。それには、レーザーで排水管の目詰まりを減らすレーザートラべクロプラスティーと、新しく排水管を作る手術の線維柱帯切除術とがあります。レーザー治療は外来でできますが、目詰まりの強い方では効果が上がらない場合もあります。一方の、新しく排水管を作る手術では目にメスを入れることになりますので、入院が必要ですが、眼圧はよく下がります。ただし、眼圧が下がり過ぎたり、白内障が進みやすくなったりする弊害もあります。ですから、眼圧だけではなく視野や視神経の状態を総合的に判断して治療法が決定されます。

3.治療の継続と定期検査が大切です。
緑内障は慢性の病気ではあっても日常生活で制限するものは特にありません。処方された薬を正しく用いること、定期的に検査を受けることが大切です。緑内障の点眼薬や内服薬で副作用のあらわれることがありますので、異状を感じたり、全身病などがある場合には医師に相談してください。また、他の薬も医師にはみせるようにしてください。開放型の緑内障の多くが、生涯にわたって治療しなければならない病気です。無理をせず長く続けられる処方について医師と相談してください。  
緑内障(閉塞型)の治療
1.房水の排出口がふさがれているタイプ
緑内障を発病メカニズムで分けると、大きく2つのタイプがあります。その1つが閉塞型です。正常な眼では角膜と水晶体の間にある房水という液体が、絶えず生成され、排出されており、そのバランスから圧力が保たれています。「閉塞型の緑内障」(閉塞隅角緑内障)は房水の排出口がふさがれて、房水が貯まり眼圧が上がり、視神経を圧迫し、視野や視力に異常が起こります。

2.慢性的な症状と急性発作が起こる場合も
閉塞型の緑内障は房水の排出口が軽く閉じたり開いたりすることを繰返し、症状がおさまったり悪化したりします。そのうち排出口が慢性的に閉じた状態になり、眼圧が上昇した状態になります。しかし、このような慢性的な経過の一方で、急性発作を起こすものもあります。房水の排出口が急にふさがり、眼圧が上昇します。急に目が痛くなり充血し、視界はかすみ頭痛や吐き気もしてきます。ひどい場合には、放置すると失明してしまうこともあります。このような急性発作の場合、過去にときどき目が痛んだり視界がかすむといった一過性の症状の起きたことのある方も少なくありません。早めに眼科医に診察を受けることが必要です。

3.まず手術で排出口の通りをよくします
閉塞型の緑内障では、排出口を閉じている虹彩(茶目の部分)をレーザーで穴を開け通りをよくします。これをレーザー虹彩切開術といいます。外来で行うことができ、入院の必要もありません。レーザーで手術しても眼圧が下がらないときは、さらに眼圧を下げる薬(点眼薬や内服薬)を使います。急性発作の場合にも治療は同じです。閉塞型では症状があらわれていないほうの目もいずれは発病する可能性が高いので、予防的に治療が必要です。それでも十分でない場合は新しく排出口や排出管を作る手術を行います。

 
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